カエル塾

カエル塾

仕事を見える化し、
継続的に改善する方法を学ぶ

  1. TOP
  2. カエル塾
  3. コラム
  4. 暗黙知と形式知の交換サイクルを回そう 〜業務フローが持つ威力とは〜

暗黙知と形式知の交換サイクルを回そう 〜業務フローが持つ威力とは〜

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
暗黙知と形式知の交換サイクルを回そう 〜業務フローが持つ威力とは〜

業務フローを書くことの効果って何でしょう。例えば、同じ役割を担い、同じ程度の期間で、同じような成果を出してくれるA さんとB さんがいたとすると、きっとこの二人の業務のやり方は違います。A さんが自分のやり方をベースにして業務フローを描き、B さんに見せれば、B さんはその違いに気づきます。自分の方が優れていると思う部分もあれば、なるほど!と見習いたくなる部分もあるでしょう。見習いたいと思ったやり方を自分の業務フローに反映すれば、今までになかった、より優れた業務のやり方が生まれます。これが本質的な業務フローの威力です。

 

形式知と暗黙知ってご存知でしょうか。形式知とは第三者に伝達するためにドキュメント化された知識です。業務フローもその一種です。一方の暗黙知とは、可視化されておらず、ある人の体や脳に染み付いている知識のことを指します。形式知と暗黙知の交換サイクルを早く回すことが組織の能力向上には重要だと言われています。一旦マニュアル化された業務(形式知)を身につけた人は、経験の中でもっと良いやり方や例外時の対処方法などの暗黙知を編み出します。その暗黙知を再度、業務マニュアルに還元すれば、他の人にもそのノウハウを伝えることができます。組織の能力の底上げに繋がるのです。

 

業務フローというのは自分だけで大事にしまっておくのではなく、同じ業務をやっている人や、その関係者で共有して始めて、大きな価値を産むのですね。是非、社内ではみんなと共有し、叩き合い、継続的に良くしていって下さい。

 

前述の形式知と暗黙知の交換サイクルについて、詳しくはSECIモデル(セキモデルと読みます)という用語をググって下さい。業務改善を回したい皆さんにとっては基礎知識になります。

 

参考文献:SECIモデル ‘知識創造企業’ 東洋経済新報社、1996

 

 

執筆者情報:

冨樫 勝彦 (Togashi, Yoshihiko)

1972年生まれ 株式会社ユニリタ クラウドサービス事業本部 ビジネスイノベーション部 部長。Ranabaseプロダクトオーナー。大学卒業後ERP導入に従事、2000年にBPM(ビジネスプロセスマネジメント)のコンサルティングに転向し、国内へのBPM普及展開を推進。2019年からBPMツールの自社開発に着手、"BPMで日本を元気に!" をモットーとして、コンサルに頼らず組織が自ら継続的に業務プロセスを改善してゆくための方法論やノウハウをRanabaseのサービスに込め、BPM市場の裾野を広げる活動を続けています。

 

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

サービスを
利用してみる

30日間無料で、スケッチ(図)を無制限で作成できる
「パーソナルプラン」をご利用いただけます。
この機会に、Ranabase(ラーナベース)で継続的な業務改善を始めてみませんか?

サービス紹介やお役立ち資料を無料でご活用いただけます